座礁したクジラ130頭を救出、28頭は助からず 西オーストラリア
(CNN) オーストラリア西部の海岸に大量のゴンドウクジラが打ち上げられ、地元当局が25日、130頭を海に戻すことに成功した。
クジラの群れが座礁したのは西オーストラリア州パース南部にあるダンスボロの海岸。25日の救助活動にかかわった海洋調査団体のイアン・ビーゼ代表は、「クジラは密集状態だった。これまでにも(クジラの座礁に)対応したことはあるが、これほどの規模は見たことがない」と話している。
西オーストラリア州公園野生生物局(DPAW)によると、クジラは計160頭が打ち上げられ、うち130頭を海に返したが、少なくとも28頭は死んだ。
クジラの群れはいったん海に戻してもまた座礁してしまうことがある。このため上空からの監視を続けているが、今のところは沖にとどまっているという。
「何百頭ものクジラが全部ひとかたまりになって打ち上げられた様子に、ただ圧倒された。ものすごい混乱だった」とビーゼ氏は振り返る。「しかし結果的には良かった。こうしたことが起きると、ほんの少数しか助けられないことも多いので」