スペースXの「ポラリス・ドーン」打ち上げ 民間人初の船外活動へ

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ファルコン9とクルードラゴンの前に並ぶ乗組員/John Kraus/Polaris Program

ファルコン9とクルードラゴンの前に並ぶ乗組員/John Kraus/Polaris Program

初の商用船外活動の試み

ポラリス・ドーンは、スペースXと、金融テクノロジー企業の創設者ジャレッド・アイザックマン氏の発案によるものだ。同氏は2021年9月に初めての宇宙飛行を経験している。

アイザックマン氏と乗組員らはこのミッションで数々の偉業を成し遂げたい考えだ。

まず、クルードラゴンは地球周回軌道の史上最高高度を目指している。これまでの最高高度は、NASAが1966年にジェミニ計画で打ち上げたジェミニ11号で達成された1373キロ。成功すれば、ポラリス・ドーンはこの記録を約32キロ上回ることになる。

クルードラゴンのカプセルに搭乗した4人の乗組員
/SpaceX/X
クルードラゴンのカプセルに搭乗した4人の乗組員 /SpaceX/X

ポラリス・ドーンはまた、女性による宇宙飛行の最長距離を記録する可能性もある。

乗組員は3日目に地球の上空約700キロを低高度で周回しながら、歴史に残る船外活動に挑戦する。

この試みは危険を伴うもので、乗組員4人全員とクルードラゴン内部が宇宙の真空にさらされることになる。このような状況では気圧の違いにより宇宙船のハッチを閉め直すことが困難になる可能性がある。また真空にさらされると、キャビンに再度圧力がかかったときにハードウェアから毒素が放出される可能性もある。スペースXはこれを防ぐ措置を講じたと述べている。

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