動物園のゴリラが事故死、職員が誤って作動させたドアで頭打つ カナダ

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カナダの動物園で、誤って作動した油圧式のドアに頭を打って2歳のゴリラが死ぬ事故があった/From The Calgary Zoo

カナダの動物園で、誤って作動した油圧式のドアに頭を打って2歳のゴリラが死ぬ事故があった/From The Calgary Zoo

(CNN) カナダのアルバータ州にあるカルガリー動物園で、職員が誤って作動させた油圧式のドアに頭を打って2歳のゴリラが命を落とす事故があった。

動物園の20日の発表によると、死んだのはメスのニシローランドゴリラ「イヤリ」。職員がイヤリを単独で訓練するために群れから引き離そうとして、誤って油圧式のドアを作動させた。死因は頭部の外傷だった。

関与した職員は直ちにこの職務から外され、動物園内の別の部署に配置転換になった。

動物園は、職員研修や動物行動訓練などの再発防止策を講じると説明している。

カルガリー動物園で動物が事故死するのは今回が初めてではなかった。2016年には、飼育員が飼育舎の中で落とした「無許可」のズボンに絡まってカワウソが溺死(できし)した。13年にはペンギンが棒を飲み込んで死ぬ事故が発生。09年にはやはり油圧式のドアに当たってカピバラが命を落とした。

カナダの動物愛護団体アニマル・ジャスティスは、「カルガリー動物園は、動物の死亡率がほかの動物園に比べて高いようだ。イヤリの死を踏まえ、動物園の運営や慣行について、政府または第三者機関が組織的な検証を行う必要がある」と指摘した。

これに対してカルガリー動物園は、運営基準は順守しており、1978年以来、動物園水族館協会の認証評価を取得していると反論。「人為ミスによる動物の死は極めて異例で、過去10年では2016年のカナダカワウソと、今回のイヤリの2件のみ」と強調している。油圧式のドアは動物園で一般的に使われているが、安全のために別のドアへの入れ替えを検討するとした。

カルガリー動物園は、残る6頭のニシローランドゴリラを含め、4000頭以上の動物を飼育している。

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