凍った湖を走る雪上競馬「ホワイトターフ」、2月開催 106周年
過去にスキージョリングで6度チャンピオンに輝いたフランコ・モロ氏は地元のスキー学校の指導者で、普段は若いスキー選手に賞を授与する立場だが、ホワイトターフでは自ら賞を狙う。モロ氏が目指すのは3週間で獲得ポイントが最も多い選手に送られる「キング・オブ・エンガディン」の称号だ。
スキージョリングの騎手は、人が乗っていない馬に引かれながらスキーをするので、高度なスキー技術が要求される。
「ほとんど制御はきかない。約2割は騎手の責任だが、8割は馬の責任だ」とモロ氏は話す。
ホワイトターフに参加する馬は、滑らないよう特別な蹄鉄を付ける。また騎手もレース中に飛んでくる雪の塊が顔に当たるのを避けるため、モトクロスライダーがぬかるんだコースで使用するマスクを着用する。