義足ランナーの恋人殺害事件の捜査主任に殺人未遂容疑、南ア
(CNN) 南アフリカの警察当局は21日、同国の義足ランナー、オスカー・ピストリウス容疑者による恋人殺害事件の捜査主任が、4年前に起きたミニバスへの発砲事件に絡む殺人未遂容疑で逮捕されたことを明らかにした。
罪名は、バスの乗客に対する計7件の殺人未遂容疑となっている。
CNN系列局eNCAによると、地元警察の報道担当者は、ミニバスへの発砲事件は2009年末、追跡中に起きたと述べた。発砲にはヒルトン・ボタ捜査主任の他、複数の警官も関与している。この発砲での死傷者の有無などは伝えられていない。
これら警官は発砲した際、酒に酔っていた疑いがあり、アルコールの影響下での小火器使用の罪にも問われている。
これら警官の起訴は暫定的に取り下げられているが、検察当局は20日、今年後半に起訴に持ち込む方針を発表した。
ピストリウス容疑者の事件では、保釈に関する最終審理が近く予定されている。同容疑者には恋人のモデル、リーバ・スティンカンプさんをバレンタインデーの2月14日未明に計画的に殺害した疑いがあるが、侵入者と思って発砲したと主張している。
一方、同容疑者の家族は21日、容疑者の自宅で禁止薬物が見付かったとする検察側の主張を否定する声明を出した。「世界反ドーピング機関(WADA)が指定する禁止薬物を用いたことはない。使用すれば競技への出場は禁止される」と強調。
国際陸上競技連盟(IAAF)は競技内外で実施された全ての薬物検査の結果を保持していると主張し、同容疑者は過去数年、多くの機会に薬物検査を受けたが陽性反応を示したことはないと述べた。