FIFA汚職 元理事が賄賂の受け取りを認める
(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)幹部らが多額の賄賂を受け取っていたとされる汚職事件で、FIFAの元理事が自らを含む理事らによる収賄を認めていたことが、4日までに公開された裁判記録から明らかになった。
賄賂の受け取りを認めたのはFIFAのチャック・ブレーザー元理事(70)。1998年と2010年のワールドカップ(W杯)に関連して、自分や他の理事が賄賂を受け取ったと証言した。
今回の事件を受け、国際刑事警察機構(インターポール)は、FIFAのジャック・ワーナー元副会長を含む6人を国際手配している。
ブレーザー元理事は1997年から2013年までFIFAの理事を務めていた。公開された記録によると、同元理事は法廷での答弁で、自分を含むFIFAの理事数人が2004年から11年にかけて賄賂を受け取り、2010年W杯が南アフリカで開催されるよう便宜を図ったと証言した。
さらに1998年W杯の招致に関しても贈収賄をそそのかした経緯について語ったとされる。
別の裁判記録によれば、ブレーザー元理事が関与した賄賂はモロッコの当局からFIFAのある理事に渡った。しかしモロッコへの招致は実現せず、98年の大会はフランスでの開催が決まった。