FIFA前会長ら、5年で86億円の報酬 ボーナスや昇給で
(CNN) 汚職問題に揺れる国際サッカー連盟(FIFA)の内部調査を担当した弁護士らは4日までに、ゼップ・ブラッター前会長ら幹部3人がボーナスや昇給という形で、任期最後の5年間で計7900万スイスフラン(約86億円)を受け取っていたことを明らかにした。
弁護士らによると、ブラッター氏とジェローム・バルク前事務総長、マーカス・カットナー前事務総長代理は2011~15年、報酬を上げるために協調した動きを行ったとしている。3人は毎年の昇給やワールドカップ(W杯)のボーナスなどの形で多額の報酬を得ていた。
FIFAは調査結果を受け、3人に有利となる一連の契約変更が承認された方法に深刻な疑問が生じると言及。こうした契約変更がブラッター氏らに巨額の資金を支払う結果につながったと述べた。
3人への報酬の支払いが法律に抵触しているかは不明。FIFAはスイス法に違反しているように見えると述べた。
FIFAは内部調査の結果を既にスイスの司法当局と共有しているといい、米司法省にも報告する方針。