テレビ中継中に巨大バイソンが接近、記者の反応に注目
(CNN) 米イエローストーン国立公園で中継中だったテレビ局の記者が、巨大なバイソンの群れに接近されてカメラの前でうろたえ、画面から姿を消すハプニングがあった。自らツイッターに掲載したこの動画は、「ソーシャルディスタンス」の好例とする冗談交じりの投稿を誘っている。
モンタナ州のCNN系列局KTVMのディオン・ブロクストン記者は25日、イエローストーン国立公園からの中継中、自分に接近してくるバイソンの群れに気付いた。
画面にバイソンは映っていなかったが、ブロクストン記者の反応が事態を物語っていた。
「オーマイゴッド、オーマイゴッド」と繰り返しながら、カメラとバイソンの間で慌ただしく視線を行き来させるブロクストン記者。「いや、邪魔はしないよ」とバイソンに声をかけながら、画面から姿を消した。カメラは「オー、ノー。オー、ノー。邪魔はしないから」という記者の声だけをとらえていた。
ブロクストン記者は、まだ回り続けているカメラをつかむと車のトランクにしまい、安全な場所に移動してからバイソンの姿を撮影した。確かに巨大なバイソンだった。
ブロクストン記者がこの動画をツイッターに投稿すると、新型ウイルス対策のために人との距離を置くよう求める「ソーシャルディスタンス」の呼び掛けに絡めてこの映像を使い、「同僚が邪魔しに来た時の反応」「買い物客が食料品店で咳(せき)をした時の反応」といった冗談の投稿が飛び交った。
米国立公園局は、野生動物との「ソーシャルディスタンス」についての解説図を投稿している。
バイソンは北米の陸上動物としては最も大きく、オスは体重が1トンを超すこともある。時速60キロ以上で走り、1.8メートルの高さまで跳ねることもできるといい、イエローストーンでバイソンに遭遇してけがをする人は、ほかのどの動物よりも多い。
Social distancing means avoiding large gatherings and maintaining distance (6 ft) from others. While we're at it, remember to keep it at least 300 ft for larger wildlife.
— National Park Service (@NatlParkService) March 25, 2020
Check park websites for the most up to date information regarding access and services.#SocialDistancing pic.twitter.com/BlqfvGflEO