トランスジェンダーの重量挙げ選手、NZ女子代表に 五輪初

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トランスジェンダーの重量挙げ選手、ローレル・ハバードが女子代表として五輪に出場/Alex Pantling/Getty Images AsiaPac/Getty Images

トランスジェンダーの重量挙げ選手、ローレル・ハバードが女子代表として五輪に出場/Alex Pantling/Getty Images AsiaPac/Getty Images

(CNN) ニュージーランドのオリンピック委員会は21日、トランスジェンダーの重量挙げ選手、ローレル・ハバード(43)が女子代表として東京五輪に出場すると発表した。トランスジェンダー選手の五輪出場は初めて。重量挙げ代表にはほかに4人が選ばれた。

ハバードは女子重量挙げ87キロ級に出場する。オリンピック出場は今回が初めて。2018年に負った重傷を克服してカムバックを果たす。

トランスジェンダーの選手が女子競技に出場することをめぐっては論議が続いており、特に重量挙げは論議の的になっている。米国では数十州が、トランスジェンダーの選手が女子として出場することを禁じる内容の法案を検討中。今年に入って既に複数の州が禁止を決めている。

ハバードをめぐっては、2018年にオーストラリアの重量挙げ連盟が、同国ゴールドコーストで開かれた英連邦競技大会(コモンウェルスゲーム)への出場を阻止しようとして、主催者に阻まれた経緯がある。

今年5月にはハバードの出場資格が認められたことについて、ベルギーの重量挙げ選手アンナ・バンベリンゲンが「不公平」「悪い冗談みたい」とオリンピックニュースサイトにコメントしていた。

ハバードは13年に性別を転換するまでは男子重量挙げに出場していた。国際オリンピック委員会(IOC)は15年に公表した新規定で、一定の基準を満たせばトランスジェンダーの選手が女子として出場することを承認。これにより、ハバードのオリンピック出場が可能になった。

国際重量挙げ連盟とIOC、ニュージーランド・オリンピック委員会は今年に入り、ハバードが基準を満たし、出場資格があることを確認していた。

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