インド、北京五輪の外交ボイコット発表 中国兵の聖火ランナー起用で

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人民解放軍の連隊の指揮官、祁発宝氏が聖火ランナーに登場=2日、北京/EPN/Newscom

人民解放軍の連隊の指揮官、祁発宝氏が聖火ランナーに登場=2日、北京/EPN/Newscom

(CNN) インドは3日、開幕を目前に控えた北京冬季五輪の外交ボイコットを発表した。中印国境地帯での2020年の衝突にかかわった中国軍指揮官が聖火ランナーとして登場したことを受けた措置。

北京五輪をめぐっては既に、複数の欧米諸国が中国の人権状況を理由に外交ボイコットを表明している。

インド外務省の報道官はテレビ放送された3日の演説で、「中国側が五輪のようなイベントを政治利用したのは遺憾だ」と説明。在北京インド大使館のトップが開会式や閉会式を欠席すると発表した。

その後、インド公共放送ドゥールダルシャンも開会式や閉会式を生中継しない方針を明らかにした。インドからは今年の五輪にアルペンスキーの選手1人が出場する。

ボイコットの決定に先立ち、人民解放軍指揮官の祁発宝氏が五輪競技ゾーンを通って聖火を運ぶ1200人あまりの1人に選ばれた画像が浮上していた。リレー初日の2日には他にも、中国バスケットボール界の英雄で元米プロバスケットボール協会(NBA)選手の姚明氏や、宇宙飛行士の景海鵬氏らが聖火をつないだ。

祁氏は係争中のヒマラヤ国境地帯で起きた20年の衝突に関連し、中国で英雄視されている。この衝突ではインド軍の兵士少なくとも20人が死亡したほか、中国によると人民解放軍の兵士少なくとも4人も死亡した。

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