スポーツと政治を混同すべきでない、バッハ会長が訴え IOC総会で
(CNN) 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は3日、IOC総会で演説し、五輪の使命は「団結」することであり、世界の指導者らに対して、スポーツと政治を混同しないよう求めた。
北京冬季五輪の開会式に先立って行った演説で同会長は、「五輪が政治的中立で、政治的目標を達成する道具にならない限り」においてのみ、五輪の使命は成し遂げられると述べた。
同会長は2020年1月、IOCがすでに「強まるスポーツの政治化という黒い雲を地平線上で」目にしていると指摘。北京五輪に先立っては、「ボイコットという過去の亡霊が再び、醜い頭をもたげている」と述べていた。
今回の北京冬季五輪をめぐっては、米国が昨年12月、中国による「新疆ウイグル自治区で進行中のジェノサイド(集団虐殺)や人道に対する犯罪といった人権侵害」を取り上げて外交ボイコットを表明。
カナダやオーストラリアなど複数の国々が、外交ボイコットに同調している。