馬と競う長距離レース、男性ランナーが勝利 史上3人目 英国
(CNN) 英ウェールズで人と馬が速さを競う22マイル(約35.4キロ)の長距離レースが行われ、英国人の長距離ランナーが1着でゴールして馬との戦いを制した。
優勝したのはイングランド北西部カンブリア州の消防士、リッキー・ライトフットさん(37)。このレースで人間が馬に勝ったのは史上3人目だった。
ライトフットさんは2時間22分23秒で22マイルを走破した。主催者の発表によると、人間の勝利は2007年のフロリアン・ホルティンガーさん以来15年ぶりだった。
この大会は1980年代、人間が長距離走で馬に勝てるかどうかをめぐり、地元のパブで2人が賭けたことをきっかけに始まった。
04年には、ヒュー・ロブさんが2時間5分0秒のタイムで先頭の馬を破って初勝利を果たした。
大会は11日にウェールズのスランウルティドウェルズで行われ、ランナー1200人と馬60頭が出場。起伏の多い地形やぬかるんだ山道を駆け抜けた。
2位はキム・アルマンさんが騎乗するレーン・ハウス・ボーイが2時間24分24秒でゴールした。
優勝したライトフットさんは前日午前6時に起床してスペインから飛行機で英マンチェスターへ行き、ウェールズには11日午前4時に到着。レース会場に着いたのはスタートのわずか2時間前だった。
ライトフットさんは13日、「馬に勝利したわずか3人のうちの1人になれてうれしい」とCNNに喜びを語り、「レースの29時間前に起床して、レース後は5時間運転して帰宅しなければならなかったのでくたくただったけれど、その価値はあった」と言い添えた。