英記者とブラジル人研究者が行方不明に ブラジル・アマゾナス州
ブラジル・サンパウロ(CNN) 南米ブラジルのアマゾナス州で英国人の記者とブラジル人の先住民族研究者が行方不明となり、家族が当局に対して捜索活動を強化するよう求めている。2人は先週末に行方が分からなくなっていた。
行方が分からなくなっているのは、アマゾンの専門家で英紙に長く寄稿してきたドム・フィリップスさんと、研究者のブルーノ・アラウージョ・ペレイラさん。アマゾン州西部の人里離れたジャバリ谷で行方不明になったと5日に最初の報告があった。報道によれば、2人は行方不明になる前、殺害の脅迫を受けていた。
フィリップスさんの妻のアレサンドラ・サンパイオさんは7日、動画を投稿し、ブラジル政府に対して捜索活動を強化するよう訴えた。
ジャバリ谷はブラジルで2番目に広い先住民のための土地で、数千人の先住民が暮らしているほか、約16の「未接触部族」がいる。川と密林が組み合わさり、近づくのは非常に難しい。当該の地域に対しては脅威が一段と高まっている。違法な採鉱や伐採、狩猟、国際的な薬物の密輸が広大な河川を利用して行われていることが背景にある。
2人は5日に2時間の移動でアタライアドノルテに到着するはずだったが、現れなかった。
ジャバリ谷は政府の保護下にあるものの、無法地帯とみられており、土地の強奪者や違法に狩猟を行う人々らが繰り返し侵入している。