ヘビー級王者タイソン・フューリーさん、いとこが刺されて死亡 犯罪対策訴え
(CNN) プロボクシングの世界ヘビー級王者タイソン・フューリーさん(英国)が、いとこが21日に刃物で刺されて死亡したと公表し、英政府に刃物犯罪の対策を求めた。
フューリーさんはソーシャルメディアに「いとこが昨晩首を刺されて殺された」と投稿。「英政府は刃物犯罪の量刑を引き上げる必要がある。これはまん延していて、自分の周囲の人1人が対象となるまでこのひどさはわからない」と続けた。
死亡したのはリコ・バートンさん(31)。マンチェスターの警察によると、この件で男2人が逮捕された。
警察によると、21日午前3時ごろにマンチェスター近郊オルトリナムのナイトクラブ前で事件が発生。警察の到着時には17歳と31歳の男性が刺し傷を負っていて、周囲の人が応急措置をしていたという。その後2人とも病院に搬送されたが、バートンさんは死亡した。
現場で21歳の男が逮捕され、その後20歳の男も逮捕された。
警察は声明で、この地域ではパトロールを増やしており、刃物犯罪への対策は優先事項になっていると述べた。
英政府は刃物犯罪を減らそうと努めているが、国家統計局がまとめた今年3月までの1年間の刃物や突起物による犯罪件数は4万9000件で、前年より1割増えた。ただ、2年前の5万5000件よりは少なくなっている。
フューリーさんは今年4月にディリアン・ホワイトとの試合に勝利した後、プロボクシングから引退する意向を表明している。