映画「オッペンハイマー」、日本でも2024年公開 バービーとの合成で物議
ロンドン(CNN) 原爆の父と呼ばれる物理学者ロバート・オッペンハイマーを描いた大作映画「オッペンハイマー」が、世界より数カ月遅れて日本でも公開されることになった。
オッペンハイマーをめぐっては、同時に公開された映画「バービー」と組み合わせる「バーベンハイマー」現象が巻き起こり、1945年の広島と長崎に対する原爆投下を軽率に扱ったとする批判が高まって日本での公開が延期されていた。
配給会社のビターズ・エンドは7日、オッペンハイマーが日本で2024年に公開されると発表した。公開日は明らかにしていない。
オッペンハイマーはクリストファー・ノーラン監督による3時間の超大作。今年7月に世界で公開され、ユニバーサルによると興行収入は第2次世界大戦を舞台にした映画としては最多を記録した。
一方で、バービー人形が主人公の映画「バービー」が7月の同じ週に公開されたことで、両作品を合成した画像をファンが次々にSNS投稿して論議の的にもなった。
そうした投稿に対して日本では憤りの声が噴出。バービーを配給するワーナー・ブラザースは、楽しげなバービーと原爆のキノコ雲を組み合わせた合成画像にX(旧ツイッター)の公式アカウントが好意的な反応を示したことをめぐり、謝罪に追い込まれた。
問題の投稿はその後削除されたが、日本のSNSではオッペンハイマーとバービーの合成を批判する「NoBarbenheimer」のハッシュタグに注目が集まった。