CNN、従業員の一時解雇発表 番組編成とデジタル戦略刷新の一環で

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CNNのマーク・トンプソン最高経営責任者(CEO)=2024年5月15日、米ニューヨーク市/Dimitrios Kambouris/Getty Images for Warner Bros. Discovery/File

CNNのマーク・トンプソン最高経営責任者(CEO)=2024年5月15日、米ニューヨーク市/Dimitrios Kambouris/Getty Images for Warner Bros. Discovery/File

(CNN) CNNは23日午前、従業員の6%前後をレイオフ(一時解雇)すると発表した。開局から45年となる同局は事業の刷新に着手。平日の番組編成の見直しや、デジタル戦略の策定に取り組んでいる。

CNNのマーク・トンプソン最高経営責任者(CEO)は、新たなストリーミングサービスやサブスクリプションサービス、新番組の概要などを近く公表すると明らかにした。同氏によれば、CNNのデジタルプランに対しては親会社のワーナー・ブラザース・ディスカバリーが7000万ドル(約109億円)規模の投資を行うという。

上記の一時解雇を受けて約200人の雇用が失われることになるが、トンプソン氏は社員向けの文書の中で新たな業務が数多く設置される予定だと説明。そのため年末まで従業員数の大幅な減少は見込んでいないと述べた。

その上で、今回発表した方針変更は米国及び世界のニュース視聴に見られる大規模かつ不可逆的な変化に向けた対応だと主張した。

従業員の削減は長年予想されていた動きだった。CNNは自社の報道業務をデジタル部門の拡大に注力する形で刷新しているからだ。大手のニュースメディアは現在ほぼ全て、視聴者数と収益の低下に対処しているが、背景には視聴者が他のプラットフォームに分散する状況がある。

昨年夏、CNNは情報収集業務の再編の一環として全従業員の3%に相当する100人を削減していた。

平日の番組編成についてトンプソン氏は、競争力のある内容を維持しつつ制作費は持続的な基盤を確保して経済状況の変動に対応する意向を示した。新たな編成は3月にスタートする予定。

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