NFLスーパーボウル、今年のメッセージは「愛を選ぼう」 昨年から変更
(CNN) 米プロフットボールNFLは、9日にルイジアナ州ニューオーリンズで開催されるNFLの王座決定戦「スーパーボウル」で、エンドゾーンの芝に「Choose Love(愛を選ぼう)」の文言を表示する見通しだ。今年で59回目となるスーパーボウルでは、カンザスシティー・チーフスとフィラデルフィア・イーグルスが対戦する。
NFLの広報を務めるブライアン・マッカーシー氏はCNNの取材に答え、「スーパーボウルはしばしば時代を切り取るスナップ写真となる。NFLは独特な立ち位置で国民の想像力を捉え、引き上げている」と述べた。
「『愛を選ぼう』はスーパーボウルで使用するのにふさわしい。我が国はこの数週間でカリフォルニア州南部での山火事やここニューオーリンズでのテロ攻撃を耐えてきた。首都近郊では航空機とヘリコプターが衝突し、フィラデルフィアでも航空機の墜落事故が起きている」(マッカーシー氏)
反対側のエンドゾーンには「It Takes All of Us(全員の取り組みが必要)」の文言が表示される予定。
昨年ラスベガスで開催されたスーパーボウルでは、一方のエンドゾーンに「End Racism(人種差別主義に終止符を)」のメッセージが表示されていた。
スポーツ情報サイトの「ジ・アスレチック」によると、スーパーボウルで「End Racism」のメッセージが用いられないのは2021年以降で初めてとなる。
NFLは社会正義を念頭に置いた取り組みの一環として、20年にフィールド上でのメッセージ表示を開始した。各チームはこれまで、「End Racism」の他「Stop Hate(憎悪を止めよう)」、「Choose Love」、「Vote(投票しよう)」といった文言を使用してきた。
ホワイトハウスは4日、トランプ大統領がスーパーボウルを観戦する予定だと明らかにした。実現すれば現職の大統領として初の観戦となる。
NFLはエンドゾーンに表示するメッセージについて、トランプ氏の観戦とは無関係だと述べた。