ラグビーの試合が遅延、キックオフ前にパラシュートが競技場の屋根に引っ掛かる 仏
ラグビーの試合前、パラシュートが競技場屋根に引っ掛かる
(CNN) フランスでこのほど、ラグビーの試合のキックオフ前にパラシュート降下兵がスタジアムの屋根に絡まったため試合開始が遅れる出来事があった。
6日の当該の試合は欧州のクラブ王者を決める大会で、仏トゥールーズと英イングランドのセールが対戦予定だった。このパラシュート降下兵は試合前のセレモニーに参加し、試合球をフィールドに運ぶ役目を担っていた。
しかし、仲間のパラシュート降下兵が無事にピッチに降り立った後、当該の落下傘兵が不運にも着地に失敗。試合を40分遅らせることになった。
フランス陸軍のパラシュート降下兵とされるその男性は、同僚の後を追って素早く降下したが、途中でスタジアムの屋根に引っ掛かった。
男性の真下にはスタジアムの関係者がライオンの格好をしたトゥールーズのチームマスコットとともに走り寄り、近くにあった巨大風船を使ってその場しのぎのクラッシュマットを作ろうとした。
最終的には、消防隊がパラシュート隊員をクレーンで安全に降ろす映像が映し出され、スタジアム内は大歓声に包まれた。
男性に怪我(けが)はないようだった。
CNNは、大会を主催するヨーロピアン・プロフェッショナル・クラブ・ラグビー(EPCR)とトゥールーズにコメントを求めた。
EPCRのドミニク・マッケイ会長は6日にソーシャルメディア上で声明を発表し、「スタジアム・ド・トゥールーズでの事案を受けて、パラシュート降下兵を無事にグラウンドに戻してくれたスタジアムの関係者、両クラブ、救急隊に心から感謝したい」と述べた。
当初更衣室に下がっていた選手たちは、ピッチへ戻り試合を開始した。試合はトゥールーズが38―15で勝利した。トゥールーズは準々決勝でRCトゥーロンと対戦する。