スマホが作り出すのは「超人類」か「超馬鹿者」か
確かに携帯電話が実現した常時接続の社会では、地方在住者もこれまで手が届かなかった情報にアクセスできるようになり、遠隔地にも医療専門家が(少なくとも仮想的に)到達できるようになるなど、数多くのメリットがある。その一方でまた、デメリットも少なくない。
そうしたデメリットは物理的危険を伴うこともあり、「運転しながらラブレターを打っているティーンエイジャーにひき殺されそうになっても、自分は超人類だと思っていられるといいね」と皮肉る声もあった。
米運輸省の統計によれば、運転中の携帯電話とメール使用を含め、脇見運転を原因とする米国内の交通事故で死亡した人は2010年だけで3000人を超す。
さらに、スマートフォンが脳に与える影響を懸念するコメントもあった。世界保健機関(WHO)は2011年に、携帯電話を耳に当てた状態で放出される電磁波により、がんにかかるリスクが高くなる可能性があるとの報告書をまとめている。
社会に与える影響をめぐっても、「スマートフォンは、自分は何でも知っていると思っている偉そうなナルシスト世代を作り出した」「社交の場でも、知らない人と会話する代わりに、ただ携帯電話に没頭している。それがいいこととは思えない」などのコメントが寄せられている。