米NSAの監視、EUも標的か 欧州諸国から非難噴出
ドイツのロイトホイサーシュナレンベルガー法相は「事実とすれば、まるで冷戦中のような活動だ」と不快感を示し、米国に即刻説明するよう求めた。
フランスのファビウス外相も、事実と確認された場合は「絶対に受け入れられない」として、米当局からの説明を求めている。
これに対して米国家情報長官室(ODNI)は、「EUには外交ルートを通して適切に対応し、各加盟国とも二国間で話し合う」とコメント。
「われわれの政策上、具体的な情報活動について公の場で説明することはできない。しかし米国が諸外国に対し、他国が行っているのと同様の情報収集活動を実施していることは、これまで明言してきた通りだ」と述べている。
米国の情報活動を巡る応酬は、EUとの間で今月始まる予定の自由貿易協定(FTA)交渉にも影響するとの懸念も指摘されている。