フェイスブックCEO、ISISの脅迫を受け懸念表明
ニューヨーク(CNNMoney) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の支持者らが先週インターネットに投稿した脅迫ビデオで標的にされた米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が、独メディアとのインタビューで「深い懸念」を表明した。
ザッカーバーグ氏のインタビューは、28日付の独紙ディ・ヴェルト日曜版に掲載された。
同氏は聞き手を務めた独メディア大手アクセル・シュプリンガーのマティアス・デップナー最高経営責任者(CEO)に、「懸念しているのはビデオのせいではない」「過去にもっとひどい脅迫も受けたこともある」と語った。
数年前にはパキスタンの過激派が、イスラム教の預言者ムハンマドの絵を描こうと呼び掛けたフェイスブック上のグループをめぐり、ザッカーバーグ氏を死刑にするべきだと主張したこともある。
同氏はインタビューで、これらの脅迫には共通するテーマがあると指摘。フェイスブックの存在意義は「人々に発言の機会を与え、さまざまな考えや合理主義を広めること」だと述べ、「できるだけ多くの人に、できるだけ多くの発言機会を持ってもらうことが我々の目標だ」と強調した。
そのうえで「各国政府や地域団体と緊密に連携し、現地の状況に応じた基準を確実に適用して悪意ある脅迫的な内容を削除するよう努めている」と語った。
その一例として、ドイツでは最近、シリア難民の流入をめぐって緊張が高まっていることを受け、難民を脅かすような内容の投稿を削除することにしたという。