機密解除文書1300万ページ、ネットで公開 米CIA
(CNN) 米中央情報局(CIA)は18日までに、機密解除された書類約1300万ページをインターネット上に公開した。これまでは、こうした文書を閲覧するには、メリーランド州にある国立公文書館を訪れ、4台しかない端末でアクセスするしか方法がなかった。
インターネット上に公開された文書からは、ベトナム戦争や朝鮮戦争、冷戦期の紛争などでCIAが行った活動について、一端を垣間見ることができそうだ。文書には、未確認飛行物体(UFO)や超能力の調査などが行われた「スター・ゲート」プログラムに関連する文書も含まれる。
情報筋によれば、CIAは昨年10月時点では、2017年末までに文書をネット上で公開したいとしていた。科学技術やデータ管理で大きな進展があり、公開時期が前倒しになったという。
CIAの初期から1990年代までCIAの歴史に触れることができそうだ。CIA広報によれば、公開された文書は選別されたものではなく、良いことも悪いことも含まれた「全ての歴史」だという。
機密解除された文書ではあるものの、数百万ページにわたり「編集」がなされている。安全保障に危険を及ぼしかねない情報源や手法を保護するためだという。