中国当局、人気ゲームPUBGを批判 「残酷すぎる」
香港(CNNMoney) 今年3月の発売以来、世界で1300万人が参加しているオンラインゲーム「プレイヤーアンノウンズバトルグラウンズ(PUBG)」に対し、中国当局が残酷すぎるとの批判を展開している。当局は今後、規制に乗り出す可能性がある。
中国のメディア全般を管轄する国家新聞出版広電総局のデジタル部門は30日、PUBGが「中国社会の中心的な価値観や伝統的な中国文化から大きく逸脱している」との見解を示した。
PUBGは韓国のブルーホール社が開発したバトルゲーム。最大100人のプレイヤーがさまざまな武器を駆使し、生き残りをかけて戦う設定だ。
中国では正式に売り出されていないが、ゲーム販売サイト「スチーム」の香港ストア経由で購入できる。
情報サービス大手IHSマーキットのアナリストによると、すでに売り上げの4割は中国が占めているという。中国のゲーム市場は250億ドル(約2兆8000億円)近い規模に及ぶといわれている。
地元メディアは最近、中国のインターネット大手、テンセントがPUBGの中国でのライセンス獲得を目指していると伝えていた。
IHSマーキットのアナリストによれば、当局が今後ライセンスを承認するとしても、暴力的な内容を削除するなどの修正が必要となる可能性がある。