米高級デパート、顧客のカード500万枚の情報盗まれる
ニューヨーク(CNNMoney) 米高級デパートの「サックス・フィフス・アベニュー」と同「ロード・アンド・テイラー」、サックスのアウトレット店「サックス・オフ・フィフス」がハッカーに狙われ、顧客のクレジットカードとデビットカード計500万枚以上の情報が盗まれていたことが分かった。
デパートを保有するカナダの小売り大手「ハドソンズ・ベイ・カンパニー」が1日、被害を確認した。同社は事実関係を明らかにしたうえで顧客に通知し、被害者には個人情報を守るための監視サービスなどを無料で提供すると発表した。
同社によると、カード情報は顧客が店頭で買い物をした際に盗まれた。オンラインショップでの購入による被害の形跡はないという。同社は当局の捜査に協力していると述べた。
ハッキングはサイバーセキュリティーを専門とする企業、ジェミニ・アドバイザリーが発見し、詳細を公表した。小売業者に対するハッカー攻撃としては規模、被害とも過去最大級だという。
ハッカー組織は先週、一般の検索エンジンでは見つからない「ダークウェブ」上で、入手したカード情報を売りに出していたという。
同社のこれまでの調べによると、カード情報が盗まれたのは2017年5月以降。全米各地にあるサックスとロード・アンド・テイラーの店舗など計130カ所以上で被害が発生したとみられるが、なかでもニューヨーク、ニュージャージー両州が大半を占めているという。