政治広告にラベル表示、フェイスブックが新ルール導入
ワシントン(CNNMoney) 交流サイト世界大手の米フェイスブックはこのほど、政治関連の広告に対してラベル表示を行う新ルールを導入した。政治広告をめぐっては、米諜報機関は、2016年に行われた米大統領選で、ロシアがソーシャルメディアを利用して選挙戦に介入したとの報告書を発表していた。
今回の新ルールは、外国人が米国人を標的とした政治広告を購入できなくさせることを目指している。フェイスブックはまた、広告主に対して政府発行の身分証明書の写真や、社会保障番号の下4けた、米国のメール用アドレスを提供することも求めるという。
政治家の候補者に言及した広告のほか、銃や人権、愛国心などを扱ったものについても新ルールが適用される。ラベルにはどの組織が広告費を出したのかも表示される。
ラベルをクリックすると、ユーザーは何人が広告を見たのかも知ることができる。全ての政治関連広告は保存され、最長7年にわたってみることができるようになる。
フェイスブックに対しては、政治的要素に関する透明性の欠如や間違った情報を拡散させたなどとして批判の声が出ている。
16年の大統領選ではロシア政府の関連団体が、フェイスブックやインスタグラム、ユーチューブ、ツイッターなどに、米国人として何千もの偽のアカウントを通じ、米国の有権者を標的とした広告を掲載していた。