フェイスブック、イラン系の偽アカウントを削除
ニューヨーク(CNN) 米フェイスブックは28日、親イラン勢力による情報操作が目的とみられる偽アカウントなど数十件を削除したと発表した。
米サイバーセキュリティー企業、ファイヤーアイからの情報に基づき、フェイスブックのアカウント51件と36ページ、7グループを削除。さらに傘下インスタグラムのアカウント3件についても削除措置を取った。
ファイヤーアイの調査によると、親イラン勢力はこうした偽アカウントを通し、米国の新聞に少なくとも13件の投書を掲載させることに成功していた。
このうち昨年10月にロサンゼルス・タイムズとニューヨーク・デイリーニューズ両紙に載った投書は、トルコで殺害されたサウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏を追悼する最善の方法は「米国がイエメン内戦でサウジ支援をやめることだ」と主張する内容だった。
またシアトル・タイムズにも、架空の人物がトランプ大統領の中東政策を批判する投書が掲載された。
このほかに米ツイッターも、今月初めにイラン系の偽サイト少なくとも2800件を削除したことを明らかにした。
ファイヤーアイの調査員は偽アカウントとイラン政府のかかわりに言及していない。だがフェイスブックのサイバーセキュリティー責任者は、イラン国内から実行された手口だったことを「証明できる」と述べた。ただし、首謀者らにフェイスブックの調査手法を知らせたくないとの理由から、詳細は明らかにしなかった。