トランプ前大統領のアカウント、「リスク低下」なら利用停止解除 ユーチューブ
(CNN Business) 米ユーチューブは7日までに、利用の一時停止が続いているトランプ前大統領のアカウントに触れ、最終的には同社の規定に従って停止が解除されるとの方針を明らかにした。
同社のスーザン・ウォシッキー最高経営責任者(CEO)が4日、米シンクタンク「アトランティック・カウンシル」が主催した行事で述べた。
一時停止の解除は暴力を招くリスクが弱ったと確信された時に実施されるだろうと説明。暴力につながるリスク評価については、政府当局者の声明、法執行機関の態勢やユーチューブ上に載る可能性がある暴力的な言辞などを考慮するともした。
同CEOはトランプ氏のアカウント再開の時期に触れるのは困難とも指摘。ただ、4日時点で、米連邦議会を狙った新たな暴力発生への懸念もあり一時停止が維持されるとの判断を示した。
米連邦捜査局(FBI)、国土安全保障省や議会警察は同日に議会を襲うという過激主義者たちの謀議について警告し、厳しい警戒態勢が敷かれてもいた。
トランプ氏のアカウントは今年1月12日に一時的に停止され、少なくとも1週間続くともされていた。暴力の挑発を警戒するユーチューブの規定に反したのが理由だった。
同CEOは利用の一時停止がいずれ解除されるとしながらも、トランプ氏が90日間内に規約に2度違反すれば永続的な利用禁止が打ち出されるだろうとも語った。
ツイッターやフェイスブックもトランプ氏のアカウント利用を禁止もしくは一時的に停止させる措置を講じている。今年1月に起きたトランプ氏支持者らによる米連邦議会議事堂の襲撃事件がきっかけだった。