超リアルな看護師ロボット、グレースに会う 香港

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ハンソン・ロボティクスが医療従事者の支援に向けて開発している人型ロボット「グレース」/CNN

ハンソン・ロボティクスが医療従事者の支援に向けて開発している人型ロボット「グレース」/CNN

(CNN) 香港に拠点を置くハンソン・ロボティクスは2016年、ロボット「ソフィア」で世界の話題をさらった。ソフィアはその後、サウジアラビアの市民権を付与されたことで有名となった。その同社が今回、最新作となる人型ロボット「グレース」を公開。医療の世界に革命を起こすことに期待を寄せている。

グレースは医師のアシスタントとして開発された。患者の体温や脈の測定に使う熱検出カメラなど、医師の診断や治療の助けとなるセンサーを複数搭載している。

患者の話し相手にもなれる。グレースの専門は高齢者のケアで、英語や標準中国語、広東語の3つの言語を駆使して交流や会話療法を行うことが可能だ。

ハンソン・ロボティクスの創業者兼最高経営責任者(CEO)、デービッド・ハンソン氏によると、グレースのようなロボットは医療の専門家に取って代わるのではなく、それを補助する存在として想定されているという。

「人工知能(AI)やロボットをこうした形で活用することで、医療提供者が患者の健康状態を評価するために重要なデータの収集を手助けすることができる」(ハンソン氏)

医療業界向けに特化して開発されたグレースは、新型コロナウイルス禍で遠隔医療ソリューションや非接触型ケアへの需要が高まる中で導入された。国際ロボット連盟(IFR)によると、医療用ロボットの世界売り上げはコロナ禍以前からすでに上昇傾向にあり、18年から19年にかけて28%増となっていたが、IFRの予想では同セクターの規模は今後3年でほぼ倍増する可能性がある。

ハンソン・ロボティクスは今年末、ソフィアやグレースを含むロボットの量産を開始する方針。

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