米同時多発テロの報道記録、「フラッシュ」終了で閲覧できず ネットの進化が追い打ちに
アドビは声明を発表し、「フラッシュのプラグインはブラウザーで読み込むことができず、古いウェブページは再生できなくなった。我々は9・11の恐ろしい出来事を目の当たりにし、報道機関があの悲劇の日のことを描写し、伝える上でフラッシュが果たした重要な役割を認識している」とコメントした。
韓国サムスン傘下のソフトウェア「ハーマン」もアドビと組んで、フラッシュを使ったコンテンツの保全を支援している。
中には自らフラッシュのコンテンツを復活させた報道機関もある。USAトゥデー紙は、9・11から1年後の記事の一部を再公開し、フラッシュを使った双方向コンテンツもその中に含めた。
ニューヨーク・タイムズ紙は、ラッフルを使って古いフラッシュの双方向コンテンツを復元した。「いずれはフラッシュの双方向コンテンツ全てを読者に経験してもらえるようにしたい」としている。
ただ、全てのメディア企業が過去のコンテンツをそれほど重視しているわけではない。「ニュース会社はまさにこの瞬間と明日のビジネスを展開している」「我々は図書館ではない」とパチェコ教授は指摘した。