エアビー、屋内監視カメラの使用を禁止
ニューヨーク(CNN) 米民泊仲介大手Airbnb(エアビーアンドビー)は11日、全世界の物件で屋内監視カメラの使用を禁止すると発表した。
エアビーは従来、監視カメラの存在が物件紹介ページに明確に開示されていて、屋内の見える位置に設置されている場合に限り、ホストが共用エリアにカメラを設置することを許可していた。ただ、寝室やバスルームなどのスペースでは監視カメラは認められていなかった。
11日に発表されたアップデートでは、場所や目的、事前開示の有無を問わず、屋内監視カメラはすべての物件で禁止されると明記した。
エアビーのコミュニティーポリシーなどの責任者、ジュニパー・ダウンズ氏は11日、会社のブログへの投稿で「我々の目標はAirbnbに何を期待すべきかをより明確にコミュニティーに提示する、新しい明確なルールを策定することにあった」と説明した。
新ポリシーは宿泊者やホスト(物件提供者)、プライバシーの専門家と協議の上で策定したものだという。
半数超の物件は現時点で監視カメラの設置を報告していないとエアビーは強調しており、ポリシー更新の影響を受けるホストは一部にとどまるとみられる。
現時点で屋内監視カメラを設置している物件提供者は、4月30日までに撤去する必要がある。その後、ホストが新ポリシーに違反した場合、掲載物件やアカウントの削除を含む処分を受ける可能性がある。
エアビーの物件における屋内監視カメラの使用には、利用者から長年不満の声が上がっていた。ポリシー更新の1週間前には、米NBCテレビの人気コメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ」で、物件内のトイレに設置されたカメラをジョークのネタにした寸劇が放送されていた。