作物開発にAIを活用 農家の気候危機対応の一助に 米新興企業
現在、同社の温室では、ほぼ毎日、作業員が二つの花を交配して種を作っているが、従来の方法との違いは、どの花を交配させるかをコンピューターが人に指示している点だという。
「我々はただ、従来の交配を行っているだけで、情報を活用して迅速化しているにすぎない。現在行われている交配の方法を変えようとしているわけではない」(アルバレス氏)
アバロは、このようなイノベーションが、気象条件の不安定さが増す中で農家の生計を守りつつ、作物開発により自然な多様性を取り戻す一助になることを期待している。
アルバレス氏は「新しい品種を10年に一種しか開発できないとしたら、我々は常に、天候条件の変化や、最新の病害や害虫の脅威に対し10年遅れをとることになる」とし、さらに次のように続けた。
「しかし、もし新しい品種を4〜5年ごとに開発できれば、農家が実際に田畑で目の当たりにする環境の変化への対応がはるかに容易になる」