これが未来の飛行機の座席? 構想7選
(CNN) 航空各社が値下げを迫られ、客室を拡張せずにより多くの乗客をつめこもうとするなか、乗客が文字通り折り重なる日も近いかもしれない――以下ではそんな恐ろしい座席配置の特許7つを紹介する。
欧州航空機大手のエアバスはこのほど、2段の座席をお互いに重なり合うように配置した特許を出願した。特許書類ではこのデザインについて、「乗客に高レベルの快適さを提供」し、座席も後ろに180度倒せるとしている。
航空ニュースサイトの編集者、メアリー・カービー氏は「このデザインを見ると、多くの懸念がわいてくる。特に乗客が90秒以内に避難できるか心配だ」と指摘。90秒というのは、米連邦航空局(FAA)が定める規制要件だ。障害を持つ乗客や、上層階に登るのに苦労しそうな妊婦のことが考慮されていないとも述べた。
エアバスのもう一つの特許、いわゆる「サドルシート」では乗客が座ることもできない。飛行中に半ばスクワットの姿勢を取ることを求めたもので、頭を休める場所がなく、背もたれもわずか。自転車の一部でも違和感がない。
デザイナーはこれが快適な旅につながるとは考えていない。特許出願書では、座席数の増加を実現するためには乗客の快適さを犠牲にせざるを得ないとしている。「乗客が耐えられるのは、飛行時間が1~数時間以内の場合のみ」との言葉も。