写真特集:写真家が見た北朝鮮の日常
1.天井のシャンデリアや大理石の柱など、豪華な装飾が施された平壌地下鉄
(CNN) 地下100メートルにある平壌地下鉄は、世界で最も深い地下鉄の1つであり、世界で最も謎めいた地下鉄の1つでもある。
朝鮮民主主義人民共和国を訪れる旅行者の数は毎年数千人ほどだ。特定のツアーを通してしか入国できず、旅程はツアーガイドが厳格に管理し、特定の地域への立ち入りが厳しく禁じられている。そのため外からは、なかなか北朝鮮の日常生活をうかがい知ることができない。
しかし、女性写真家エレイン・リー氏(25)が今年10月に北朝鮮を初めて訪れた際に最も強く感じたのは親近感だった。
香港で生まれ育ち、都会生活になじみのあるリー氏の写真は、超高層ビルや交通渋滞、面白い通勤風景の写真がほとんどで、インスタグラムでは13万3000人以上のフォロワーを抱える。
リー氏は北朝鮮滞在中、学校やレストランのほか、都市の象徴的な建造物なども訪れたが、同氏が最も親近感を覚えたのは地下鉄での出来事だった。リー氏はCNN Styleのインタビューで、その時の体験を語った。
◇
CNN:平壌地下鉄の第一印象はいかがでしたか。
エレイン・リー氏:まず気付いたのは、どの駅も薄暗いのに、装飾が大変豪華ということです。天井にはシャンデリアがあり、柱は大理石で、故金正日(キムジョンイル)総書記の肖像画が数多く飾られています。