変わりゆく香港麻雀事情、見つめ続ける牌彫師に聞く<下>
若者は携帯電話でひとりプレーする場合が多い。「息子は30歳だが、地下鉄に乗りながら電子機器で麻雀をやっている。メンツを集める必要がない」という。
幸い、麻雀は香港の家庭に生まれなくても楽しめる。
香港の中環(セントラル)地区付近のショッピングモールにある新レストラン「点心ライブラリー」では、カクテルや高級点心とともに現代的な雰囲気を提供している。店舗の奥に中国風の内装を施した麻雀室があり、雀卓が置かれている。
運営企業の創業者によれば、近く麻雀教室も導入する方針。「麻雀はこの都市のDNAの一部。大半の家庭で伝統の一部となっている」「この伝統を絶やさないようにしたかった」という。
単に存続しているというだけでなく、麻雀が活気づいている場面も見受けられる。