航空機内で相次ぐトラブル、ストレス社会が原因か
労働時間が長すぎたり、あるいは十分に働けなかったり、お金や政治、医療、家族の心配があったりといった外界のストレスが、預け入れできない荷物と同じく機内へ持ち込まれる。
乗客は米同時多発テロから16年たった今も、搭乗前に長い列を作って運輸保安庁(TSA)の検査を受ける。靴とベルトを外し、ノートパソコンをバッグから取り出す。水のボトルは持ち込めない。
機内で1人が確保できるスペースは、年々狭くなる一方だ。だれもが縄張り意識を持たざるを得ない。
航空運賃は過去に例のないほど下がっているが、その代わり荷物の持ち込みや食事、優先搭乗サービスなどに追加料金のかかるケースが増えてきた。快適さとスピードを金で買うようなものだ。