エッフェル塔にジップライン登場、1分間の「空中散歩」楽しむ
(CNN) パリの観光名所エッフェル塔の高さ115メートルの場所にあるバルコニーから地面へジップラインを張り、空中の滑走を楽しんでもらうサービスがこのほどお目見えした。
長さ800メートルにわたる滑走の時速は最高90キロで、所要時間は約60秒。このサービスは地元のミネラルウォーター製造企業「ペリエ」が仕掛けたもので、「生涯で1回きりの乗車体験」とも宣伝している。
ジップラインは、空中にワイヤロープを張り、人間が滑車にぶら下がって滑り落ちることが出来る装置。エッフェル塔の場合は、近くにある旧陸軍士官学校の「エコール・ミリテール」が終点となっている。
希望者はペリエのインスタグラムのページでオンライン抽選に挑戦し、チケットを獲得する。抽選は先月29日から始まり、6月2日が最終回となる。この間に約260回の滑走を予定している。
エッフェル塔でのジップライン設置は今回が初めてではない。最初はテニスのグランドスラムの1つである全仏オープンの祝賀行事の一環として2017年に登場した。今回の再設置も同大会開催に合わせたものだが、エッフェル塔誕生の130周年をたたえる意味合いもある。
エッフェル塔の高さは324メートルで、誕生した1889年5月当時は世界で最も高い建造物だった。現在もパリで最も高い施設となっている。