厳格なコロナ対策のNZ、来月から入国規制を緩和へ
(CNN) ニュージーランド当局は28日、昨年3月から施行している新型コロナウイルス感染症に関連する入国規制について、来月から緩和を開始すると発表した。
ヒプキンス新型コロナウイルス対応相によれば、サモアやトンガ、バヌアツなど太平洋諸国からの来訪者は11月以降、到着時の隔離が必要なくなるという。
ワクチンの接種を完了した海外からの渡航者は、14日間のホテルでの隔離期間が7日間に短縮される。2022年には、ワクチンの接種完了者は到着後に家で隔離するシステムに移行する予定となっている。
同相は記者会見で、「世界に対して再び扉を開く時が来た。ニュージーランドという要塞の壁の内側にこもり続けることは出来ない」と話した。
米ジョンズ・ホプキンス大学のデータによれば、同国では28日、新規感染者が96人、死者数は0人と報告されている。
同国は新型コロナウイルス感染症の大流行への対応で、厳格な渡航規制を早期に導入し、世界有数の観光地である同国への旅行客の流入を遮断した。
また隣国のオーストラリアとの間では、隔離なしで相互の渡航を認める「トラベルバブル」の導入を試みたものの、デルタ変異株の拡散により7月に中止された。
ただ、緩和措置が今回発表されたとはいえ、同国は新型コロナ感染症を抑制し続けるための強力な措置を取る方針だ。
11月1日以降、同国に入国する外国人は全員、ワクチンの接種を完了させておく必要がある。
またニュージーランド航空は、国際線の搭乗客がワクチンの接種完了を求める規定を22年2月1日から導入する。