旅客機内でワクチン接種、促進キャンペーンの一環 ニュージーランド
(CNN) ニュージーランド政府が16日に予定している新型コロナウイルスワクチンの接種促進キャンペーンで、接種会場のひとつに旅客機が使われる。
希望者はオークランド空港でニュージーランド航空のボーイング787型機に乗り込み、客室内でファイザー製ワクチンの接種を受けられる。同航空の格納庫を見学するツアーや、乗務員が提供する無料の軽食とドリンクを楽しみ、記念の搭乗券までもらえるサービス付きだ。
オークランド地区在住の接種対象者で、まだ1回も打っていないことが条件。同航空のホームページから申し込む。空港までの交通費は自己負担だが、ワクチンを含め料金はかからない。
ニュージーランドの保健当局は16日をワクチン接種の「スーパーサタデー」と定め、まだ打っていない人も一斉に打つよう呼び掛けている。
同国は早期の国境封鎖と厳しいロックダウン(都市封鎖)措置で感染拡大を抑えてきた。これまでに確認された新型コロナの感染者は4760人、死者は28人と、世界でも極めて少ない。米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、国内のワクチン接種対象者のうち、14日までに約50%が接種を完了した。