富士山でオーバーツーリズム対策 通行料2000円、入山者数に上限も
(CNN) 世界文化遺産にも登録されている富士山で今月1日から、オーバーツーリズム(観光公害)対策として、新たな規則が導入された。登山者に対して通行料2000円を課すほか、1日当たりの入山者の上限を4000人とする。
山梨県の長崎幸太郎知事は先に、新規則の導入にあたり、富士登山における安全対策を強化し、世界の宝でもある富士山を確実に次世代に引き継ぐと説明していた。
入山者による渋滞や、ごみが散乱するふもと、サンダル履きといった不適切な服装での登山者など、富士山ではさまざまな問題が持ち上がっている。
登山道やその周辺の安全を管理する「富士山レンジャー」も加わる。登山道の脇で眠ったり、火をたいたり、登山にふさわしくない服装を着用したりするなどマナー違反があった場合にそのことを登山者に伝える役割を果たす。
県のデータによれば、2019年に富士山に登ったのは500万人と12年から300万人増加していた。