ロムニー氏が特別寄稿 米国、私のビジョン
・最後に、私たちは中小企業を応援する。中小企業はわが国にとって、雇用創出の大きな原動力だ。支援のためには税制を改革し、経済成長を妨げてきた規制を改訂する。
ワシントンでは何事も簡単には進まないが、これらの目標は超党派の合意に基づいている。私は与野党どちらのメンバーとも協力して目標を達成するつもりだ。民主党が圧倒的多数を占める州の知事として、私は常に進んで超党派の協力を呼び掛け、誇れる結果を出してきた。実務的な精神で力を合わせて問題に取り組めば、奇跡さえ起こせることを学んだ。
この点で、私は今ワシントンにみられるのとは対照的な構想を描いている。一方の党がもう一方に譲歩せず強引に議案を通したり、議論の行き詰まりやつまらないいさかいばかりが目につき、慢性的な高失業率など最重要課題が放置されたりする場面を、私たちはずっと見てきた。言い争いは終わりにしなければならない。私が終わらせよう。米国の問題を解決するために、党派を超えて手を差し伸べよう。
わが国の経済危機は市民の生活を脅かすだけでなく、他の分野にさらに大きな影響を及ぼしている。過去数年にわたる経済的な弱さは外交政策にも驚くほど影響し、立場の弱さが目立つようになった。国内の支出が膨れ上がったために、大統領は数千億ドル規模の国防費削減を提案するに至った。この削減案には政権内部でも、国防長官から国家安全保障を「壊滅させる」との反対意見が上がった。