大統領選両候補、激戦州で最後の支持訴え ロムニー氏は当日も遊説へ
(CNN) 米大統領選挙戦は最終局面を迎え、投票日を翌日に控えた5日、民主党のオバマ大統領、共和党のロムニー前マサチューセッツ州知事の両候補は激戦区を奔走して支持を訴えた。ロムニー氏は投票日当日まで遊説を続ける方針を明らかにした。
ロムニー陣営によると、同氏は6日、オハイオ、ペンシルベニア両州を訪れる予定。陣営幹部は、「投票締め切りの時間まで勢いを維持するためだ」と語った。
CNNが全米の主要な世論調査の結果をまとめて算出した最新のデータによれば、有権者の支持率はオバマ氏が49%、ロムニー氏が48%。接戦が予想される州に注目すると、オバマ氏がやや優勢という州の方が多いものの、両氏の差は統計上の誤差範囲内にとどまっている。
オバマ氏は5日午前、まずウィスコンシン州マディソンでの集会で、支持者らに「ウィスコンシンの皆さんはもうすでに私のことをよくご存じでしょう」「私の頭の白髪を見てくれれば、変革のために闘うというのはどういうことか分かってもらえたはずだ」と語りかけた。同氏はこの後オハイオ、アイオワ両州へ向かった。
ロムニー氏はこの日最初の遊説先に、フロリダ州サンフォードを選んだ。演説ではオバマ氏への直接攻撃を控え、自身が大統領に就任した場合の将来像を描くことに重点を置いた。「今進路を変えなければ、私たちは再び不況に見舞われるかもしれない」と警告し、「明日私たちは、新たな明日へ、より良い明日へ踏み出す」と声を張り上げた。同氏は続いてバージニア、オハイオ、ニューハンプシャー各州で集会に臨んだ。