米司法省、ボストン・マラソン爆破の被告に死刑求刑の方針
(CNN) 昨年4月に起きたボストン・マラソンの爆破テロ事件で、米司法省は30日、殺人などの罪に問われたジョハル・ツァルナエフ被告に対し、死刑を求刑すると発表した。
ツァルナエフ被告はチェチェン系の米国人で、兄のタメルラン容疑者(逃亡中に死亡)と共に昨年4月15日、ボストン・マラソンのゴール付近で2個の爆弾を爆発させ、3人を殺害、250人以上を負傷させた。その3日後には逃走中にマサチューセッツ工科大学の警察官を殺害したとされる。
同被告は30件以上の罪で起訴され、すべてに対して無罪を主張している。
この犯行について司法省は、極めて凶悪かつ残忍であり、ツァルナエフ被告に反省の念も見られないと判断。複数の犠牲者が出たことや入念な計画に基づく犯行だったこと、さらには米国に対する裏切り行為に当たるという理由で、死刑を求刑する方針を決めた。
司法省の発表を受けて検察側は同日、連邦裁判所に死刑求刑の方針を伝えた。