フォント変えれば数百万ドルの節約に、米14歳が政府に提言
スヴィア君は、教師が配るプリントのサンプルを集め、最も頻繁に使用される5文字(e、t、a、o、r)に着目した。そして各文字が、ガラモン、タイムズ・ニュー・ローマン、センチュリー・ゴシック、コミック・サンズの4つの書体でどのくらいの頻度で使用されているかを図表にし、市販のソフトを使って各文字に使用されるインクの量を調べた。さらに、異なる書体で書かれた同じ文字を拡大印刷し、各書体で使用されるインクの量をグラフ化した。
その結果、ガラモンを使用することにより、学区全体のインクの消費量は24%減り、年間2万1000ドルものインク代が節約できることが分かった。
スヴィア君は教師に促され、この結果を公表しようと考え、2011年のハーバード大卒業生によって創刊された「新しい調査員のためのジャーナル(JEI)」に出会った。JEIは中学生や高校生の研究発表のためのフォーラムを提供している。
JEIの創設者の1人であるサラ・ファンカウザー氏は、2011年から200件近くの応募があったが、スヴィア君のプロジェクトは傑出していたと語る。ファンカウザー氏はスヴィア君の発見を現実世界に応用できないかと考え、スヴィア君にこのプロジェクトを連邦政府のコスト削減に応用するよう持ち掛けた。