オバマ大統領、銃規制を訴える演説で涙
大統領はまた、全米ライフル協会などの銃ロビーを改めて批判し、自身の政策は「だれかれ構わず銃を取り上げようとする策略などではない」と強調。国民が武器を保持する権利を定めた憲法修正第2条に反することなく銃暴力を減らす道はあるとの確信を示した。
議会がしかるべき行動を取れば銃暴力は大幅に減らせると語る一方、「それを待っているわけにはいかない。大多数の国民の意向を反映した議会が成立するまでの間、私の権限の範囲内で暴力を減らし、より多くの命を救うための行動を取ることができる」として、大統領令への支持を求めた。
これに対して共和党議員らは、大統領が予測した通り反発を示している。ポール・ライアン下院議長は、共和党の大統領が就任すれば今回の大統領令は裁判で覆される可能性があると指摘した。
一方、大統領選で民主党候補の指名獲得を目指すクリントン前国務長官は5日、ニューハンプシャー州での集会で、自身が当選したら銃規制強化へ向けたオバマ大統領の戦いを引き継ぐと表明。ツイッター上でもオバマ大統領の決断に感謝の言葉を述べ、「次期大統領はこれを破棄するのではなく、発展させなければならない」と強調した。