ハワイで小頭症の新生児、ジカ熱の感染を確認 米国で初
まだ小頭症とジカ熱との因果関係が確認されたわけではない。しかし、CDCでは、妊婦がどうしてもジカ熱の感染が起きている地域に渡航しなければならない場合、虫よけを使ったり長そでや長ズボンを着たりするなど蚊を寄せ付けない対策が必要だと呼びかけている。
一方、米国でのジカ熱の流行は予想していないとCDCは指摘する。米国の領土内で感染した症例は自治領プエルトリコで1例が確認されたのみ。海外の渡航先で感染し、米国に帰国後に感染が判明したケースは少なくとも22例が報告されている。2007~14年の報告は14例だった。
CDCによれば、15年から16年にかけては海外での感染者が少なくともあと8例確認された。ほかにもまだ米国に帰国後に発症した患者について検査を行っており、感染者は今後も増える可能性がある。
ハワイは蚊が繁殖しやすい環境にあることから、当局は市民らに対し、蚊がいるような場所を避け、必要に応じて虫よけを使うなどの対策を促している。