共和党候補の人柄に軍配 副大統領候補討論会、5つのポイント
CNNと調査機関ORCが討論会の視聴者を対象に実施した世論調査によると、ペンス氏に軍配を上げた人が48%、ケーン氏が勝ったと判定した人は42%だった。
(2)ケーン氏はトランプ氏への攻撃に終始
ケーン氏はこの日、トランプ氏の過去の問題発言をできるだけ多く引っ張り出し、視聴者の耳へ届けることに力を注いでいた。
トランプ氏が中南米系のミス・ユニバース優勝者を侮辱し、テロとの戦い方を軍司令官よりもよく知っていると豪語し、「もっと多くの国が核兵器を持てば世界はより安全になる」と言い放った例などを挙げたが、ペンス氏は「創造性に富んだ話」と片付けて攻撃をかわした。ケーン氏は「あなたはこのうちどれかひとつでも擁護できるのか」と、躍起になって詰め寄った。
(3)ペンス氏が独自の外交政策を主張
ペンス氏がトランプ氏とは異なる意見を述べる場面もあった。時として大きな相違点が浮き彫りとなったが、中でも目を引いたのは独自の対ロシア政策だ。ペンス氏はプーチン・ロシア大統領を「器の小さいいじめっ子」と評し、トランプ氏がプーチン氏を称賛したことはないと主張した。
トランプ氏は出馬当初からプーチン氏を「強い指導者」と呼び、好意的な発言を繰り返してきた。ペンス氏自身が先月CNNとのインタビューで、プーチン氏がオバマ米大統領より強力な指導者であることは「議論の余地なし」と話していたのも事実だ。