トランプ大統領、新たな入国禁止令への署名を急きょ延期
元の大統領令には、他国で迫害を受けている少数宗派の受け入れを優先するとの文言があったが、これも修正または削除される見通しだという。
またケリー国土安全保障長官は、空港などでの混乱を避けるため、新たな大統領令では発効までに導入期間を設けるとの方針を示している。
一方で難民の入国禁止やシリア難民の扱い、受け入れ再開後の定員などが修正されるかどうかは不明のままだ。
複数の情報筋によれば、トランプ氏は新たな大統領令への署名にともない、元の大統領令を正式に撤回する見通しだという。
だが大統領令の違憲を主張して訴訟を起こしている原告らは、今後も法廷闘争を続ける構えだ。訴訟を率いる人権団体、全米市民自由連合(ACLU)の弁護士は、トランプ氏の動機が宗教による差別にあることは明らかで、問題の核心に変わりはないと主張している。