機内への電子機器持ち込み禁止、対象拡大の可能性も
ワシントン(CNN) 米国土安全保障省が中東やアフリカから到着する旅客機の一部で電子機器の機内持ち込みを禁止している措置について、同省の報道官は4日、対象を拡大する可能性も否定できないと述べた。
現行の措置では、計8カ国にある10空港からの直行便で、携帯電話よりも大きい電子機器の持ち込みが禁止されている。
報道官は記者会見で、将来的な対象拡大の可能性に言及したものの、ただちに実施する予定はないと語った。
事情に詳しい情報筋によると、同省は持ち込み禁止措置に加え、一部の到着便について着陸後の荷物検査を強化する措置も取っている。
米当局は禁止措置の対象について、脅威が大きい8カ国を選んだと説明している。また米国内や欧州の空港での探知技術や担当職員の技能は、こうした国に比べて信頼できるとの判断もあるとみられる。
同報道官は、対象リストから外される空港があるかどうかについてはまだ何とも言えないと述べた。新たな脅威が浮上すればそれに基づいて措置を見直すとの方針も示したが、一方で「絶対確実な対策などあり得ない」と強調。航空機の利用を完全に停止しない限り、爆破の危険性をゼロにすることは不可能だと語った。