トランプ大統領支持率は44%、依然として過去最低の水準
ワシントン(CNN) 今月末に就任から100日目を迎える米国のドナルド・トランプ大統領に対する支持率は44%と、新しく選出された大統領のこの時期としては過去最低の水準であることが27日までに分かった。CNNと調査機関ORCが行った世論調査で明らかになった。
トランプ大統領の支持率は44%。不支持は54%だった。支持率44%は、1950年代に就任したアイゼンハワー大統領までさかのぼる世論調査の中でも最低の水準。これまで最低の水準とされていたクリントン大統領と比較しても11ポイント低い。
世論調査では、就任以降、トランプ大統領が優先課題と位置付ける医療保険制度改革と移民政策の2点の対応について支持が下がっていることが分かった。いずれの課題についても約60%の米国人が不支持を表明し、3月初旬よりも否定的な見方が広がっている。
外交政策や安全保障、米軍の最高司令官としての役割などについては支持は下がっていない。軍事力の行使については52%が責任ある行動をしていると考えている。
米国では物事がうまくいっていると答えた人の割合は54%と2月の46%から上昇した。米国の経済状況についても約60%が良いと考えており、1月半ばから上昇した。
しかし、トランプ氏の仕事ぶりについては、過半数の人が否定的にとらえるものも多い。
トランプ氏が国の最重要課題に十分な注意を向けていないと考える人の割合は55%にのぼった。熱心に仕事に取り組んでいないとする人の割合は51%、ホワイトハウスの上級顧問について編成が不十分と考えている人の割合は56%だった。
トランプ大統領が世界の指導層から十分な尊敬を受けていないと考える人は61%、トランプ氏のやり方だと米国を不必要な危険にさらすと考える人の割合は52%だった。
トランプ氏個人に対する見方では好感が持てるとした割合は45%、好感が持てないとしたのは53%だった。
トランプ氏が誠実だとみなす人の割合は37%と昨年11月の41%から減少。政府を効率よく管理できるとみる人の割合も6ポイント減って44%だった。