米加州山火事、鎮火率50%に 完全収束は来月初めの予想
(CNN) 米カリフォルニア州南部で2週間前から続いている山火事「トーマス」は18日、鎮火率がようやく50%に達した。州当局は1月の第1週が終わるころには完全に収束するとの見通しを示している。
消火活動を統括しているカリフォルニア森林保護防火局の担当者によると、現場ではこの2日ほど、火災の拡大と逆方向の風が吹いて気温が下がり、湿度は比較的高くなるなど、消火に適した気象条件が続いている。
しかし、トーマスによる焼失面積はすでに27万1000エーカー(約11万ヘクタール)に達している。これはニューヨーク市と首都ワシントン、サンフランシスコの3都市を合わせた面積よりも大きいという。
同州でこれまでに焼失面積が最も大きかったのは、2003年にサンディエゴ近郊で発生した火災の27万3246エーカー。トーマスは収束が予想される1月7日までに、この記録を破って過去最大となる可能性が高い。
建物の被害もすでに1000棟以上と、同州史上3番目の規模に及んでいる。
影響を受けた住民は10万人を超え、その多くが強制的または自主的に避難した。しかし一部の地域では18日夜に避難命令が解除され、閉鎖されていた道路も開通し始めるなど、事態は改善の兆しを見せている。